なんで、みんな誰かの一番になれないんだろ?
教室から外を眺めると、雲が真っ黒に色を変え、今にも雨を降らしそうだった。
雨は、涙。
雷は、怒り。
晴れは、笑顔。
そんな話をしていたのは、誰だっけ。
この空は、明日からの俺達の関係を予感しているようだ。
何も、なければいい。
何も、変わらなければいい。
明後日。
結果は見えてるけど。
少しでもあいつにこの気持ちが届いて、胸につっかえた痛みが、楽になりますように――――