極上恋愛~俺様王子の羊ちゃん~



その時間を見て憂鬱になる。



「聖くん、今日帰るの遅いんだよなー・・・」


あたしはまた呟いた。


「よくそんなに独り言が言えるな、」


あたしは背中から冷や汗が出るのが分かった。


「え・・・?!」


その声の持ち主はアタシと反対の靴箱に居たようで。


くすくすと笑いながらこちらにやって来るのがわかる。


カタン―


「あっ・・・!」


声の持ち主・・・朝、駅のホームで見た男の子があたしがしゃがんでいる場所の少し手前で同じようにしゃがみこんだ。


「朝のっ、男の子だ・・・っ!」


あたしはしゃがみこんだ”彼”にそう言った。


「朝?」






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