ALTERNATIVE Ver.0.5
男は、まあ、ここまで来たら5000円くらいならと、脳内の金銭担当部位のシナプスが、ゆるっと巾着のひもがほどけるようにゆるんだとたんに、その周辺の記憶と映像のシナプスが混線してきた――

昨日、養育費と昨日か今日の朝に止まったケータイ電話代の為に、どうしても32,100円が要りようで、ついさっき40,000円のキャッシングしたばかりなのにと、セゾンカードでキャッシングした風景がよぎる――が、意識を取り戻せば目の前にはパンツ。

と、いうわけで男はパンツの上から少し触った後、白い綿のパンツに手をかけて横にずらした。

パンツずらしたら、ずらした場所が白く光り輝き、

光につつまれるようにして男は、その光に吸い込まれていった。

男の頭の先端が細くなり、細くなりながら吸い込まれるようにして白い光を放つずらした部分へと溶けるように吸い込まれていった。


光の中へ

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