蒼空の向うへ
「そう言えば、お前は何の部活入るんだ?」



「ん~?」



ステージの上では、只今校長先生が絶賛演説中。



話長ぇよ・・。誰も聞いてねぇよ・・。



「体育科に入ったからには、何か入るんだろ?」


「いや、僕は入らないよ?」



校長の話終ったら、入学式も終わりか・・。



「・・・は?何でだよ・・。体育科だぞ?それこそ入らなかったら・・・」


もう終わりかな・・?


「とにかく、絶対部活には入っておけ。部活でしか取れない単位だってある。部活で好成績を収めれば推薦だって来る。部活に入って損はないはずだぜ?入って置けよ」



「・・・・違うよ」


「・・・ん?」



























「”入らない”んじゃない。
  
    ”入れない”んだ。」




















丁度その時、校長先生の話が終わり、僕はそのまま久くんの顔も見ずに体育館を後にした。






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