ハルナツ
「1人1個ずつ、案を出していかない?」
「じゃあ山口から」
亮は私の提案を採用して山口に話を振った
が、当の本人は何も考えていなかったらしくあわててパスをした
「アタシはねぇ」
次に亮の視線が向かった彩夏は
待ってましたと胸を張り
自信満々、意気揚々といった感じで言った
待ってましたとは言ったけど
今思いついたのは明白
「食べ歩きしよう!!」
「却下」
りょ、亮…
そんな言い終わるか言い終わらないかのうちに却下しなくても…
食べるの大好きな彩夏らしい意見じゃない?
ほら、現に食事係自分から引き受けるくらい好きなんだし…
「あ、やっぱ?じゃいいや」
…諦めの早い彩夏らしい返事…
彩夏の意見は私が通そうと思った
さすがに食べ歩きは無理でもこれくらいなら…
みんな納得するんじゃないかな?