冷たい雨に咲く紅い花【前篇】

よく分からない感情が、
俺を動かす。


今まで出会った女とは、
何かが違う。



実織は

予測不能な行動ばかりする。


着飾った姿を見せたがらない。

疑問はどんどんぶつけてくる。

俺と言い争いになることを恐れない。



血まみれの俺の手当てを、

泣きそうになりながら、
震えながらする。




紘夜、と
俺を呼ぶ実織の声が


離れない。


< 103 / 413 >

この作品をシェア

pagetop