冷たい雨に咲く紅い花【前篇】


重なる。



紘夜と、私の唇。



驚いて、

紘夜の綺麗な瞼に魅入った。



香る、紘夜の匂い。


甘い、煙草の匂い。
苦い、硝煙の匂い。




愛おしくて、

愛おしくて、



瞼を閉じると、


涙が、流れた。






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