冷たい雨に咲く紅い花【前篇】
「だ、だいたいさぁ、静音さんに様子見てきてって言う前に、自分で来いってのよ」
「は?静音がどうしたって?」
「え?だから紘夜が言ったんでしょ?
私の様子を見てきてって静音さんに」
「言ってねーよ、んな事」
え?
「えぇーーー!」
い、言ってないのぉーー!?
じゃあ、なんで、静音さん……
「静音がお前んとこ行って、そう言ったのか?」
「う、うん…」
「…ったく、静音のヤツ…」
「…う、ウソ…だったの?」