ほら、笑って笑って

魔法の様な言葉だった。


私の心を掴んで離さない、強い強い魔法。




幸せ過ぎて、涙が溢れそうだった。



「…隼人さん。……大好き、です。」



自然と口から零れた。


恥ずかしいなんて思わなかった。


ただ、伝えたいと、心から思った。   





私の言葉を聞いて、隼人さんはゆっくりと体を離す。



それから、私の目を見て



「ありがとう。」


と囁いた。




絡み合った視線が私の体温を上昇させて、ドキドキ…鼓動が早くなる。






そして、ゆっくり隼人さんの顔が近づき




私達は、唇を触れ合わせた。






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