ほら、笑って笑って
「……帰りたく…ない。」
ポツリと本音を呟く。
ドキドキ、心臓の音がうるさい。
隼人さんの背中に回した腕が小刻みに震える。
私の気持ちを受け止めて貰えるか、すごく不安だから。
すると隼人さんは何も言わず、そっと抱き締めてくれた。
さっきよりもお互いの体が近づいて、隼人さんの鼓動がよく聞こえる。
ドキドキ、ドキドキ――
その音は、私の想像よりもかなり早いリズムを刻んでいた。
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