ほら、笑って笑って

襲いかかる恐怖


「お母さん。そろそろ病院行くよ?」
「そうね、お願い」


私とお父さんは交代で休みを取りお母さんの受診に付き合っていた

大腸がんは進行していて手術ができる状態ではなく、化学療法を行いましょうと説明された
それはあくまでも延命と生活の質の向上を目的としていて

完治は難しい


告知を受けてから2ヶ月が経っていた

余命1年程と言われてから

もう2ヶ月

毎日が当たり前のようにどんどん過ぎて


頭の中が追いつかない

いつか、近い将来にお母さんがいなくなるなんて
まだ受け入れられずにいる
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