Au Revoir―再会―
「ちょっと話せるところに行かないか?ここは賑やかだし、暑すぎる」
「うん。そうだね」
駅前のごちゃごちゃとした人混み、アスファルトを照り返す太陽の陽射し。
ビルに横付けされた巨大な室外機が、気温をぐんと上げる。
夕方だというのに、太陽はまだ高い位置にあり、その存在を誇示している。
「ここから一番近い海って、どの辺?」
「電車に乗って20分くらいだけど。まさか、今から行くつもり?」
「あぁ。20分なら余裕だな。七海、夜まで時間あるんだろう?」
「うん、まぁ。
でも、あたし今日は車で来たから」
「じゃ、七海の運転に任せるよ」
「えっ?」