ツンツンデレッ♪

キンコーン

ベルがなった。

ご主人様を待つ犬のように私はドアをあけた。


「おーエリ。もう心配したぞ?このこの!」


お兄ちゃんは笑顔で私の頭をグリグリした。

照れ屋だな・・。

まあ私もだけど。


「おじゃましまーす。・・んてかどんだけ部屋キレイなんだよ。」


苦笑しながら廊下にドロを飛ばしながら歩くお兄ちゃん。

たしか外は雨だったよね。。


「自転車で来てくれた?」


「ばーか。んなことしたらオバサンにわかっちゃうから歩いてきた。」


うそばっか。

お兄ちゃんは嘘つくときいつも天井みるし。


「プッ」


つい笑ってしまった。

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