私の小さな物語
仕方なく、先生の言うとおりにソファーに腰掛ける。
「それじゃあ先生ちょっと出てくるから。
何かあったら職員室に呼びに来てね」
そう言って先生は出て行ってしまった。
保健室はほどよく空調が利いていて、
何か考えたいときには最適な空間だった。
外を走っている生徒たちを見ながら
また思案にふける。
神奈がねぇ。
あたしは知らなかったのに、
みんなは知ってたんだ。
あたしには、言ってくれなかったのに。