私の小さな物語







「なぁ、もうやめれば?


何で柊なんだよ。他にもいっぱいいるだろ」





「やめてよ。あたしは柊君が好きなの」





「戸田は柊のコトが好きなんじゃなくて」





柊のコトが好きな自分が好きなんだよ。





思考が止まる。




いやだ。




やめてよ。





「そんなことない!あたしは」





「子供みたいに、自分の玩具を誰かに取られたくないだけだろ」





高梨の声が耳に突き刺さって取れない。






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