私の小さな物語




違うのに。





何で、こんなに……





全ての音が遮断されて、


高梨の声しか聞こえないような感覚にとらわれる。





何も言い返せない。





あたしはただ立ち尽くすしかできない。





何もしないで柊君を信じて、


確かめ合ったつもりになってた。





それで結局誤魔化される。





「最悪じゃん……」




その場にしゃがみ込んで膝を抱える。





そうでもしないと倒れてしまいそうだった。





< 142 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop