私の小さな物語
「ほらね、神奈。
奏に精神的ショック与えるのは無理だって」
「そーだよ神奈ぁ。
奏の神経は極太うどんよりも太いんだから」
悪口を言われてるようにしか聞こえないけど、
心なしか二人の口調は柔らかい。
こいつら、アタシのコト省きたいんだじゃないの?
「もうやめやめ。アホらしい。
神奈ももうそこまで好きじゃないんでしょ?」
「う……まぁ…」
「じゃあ終わり!あーダメなんだよね、うち。
こういうの自分でやっててココロが痛む」
「それは嘘」
ポカンと3人を見つめていると、
美聡が笑って言った。