謝罪人 Kyouko スピンオフ小説
もうひとりの謝罪人

①スカウト

拓也は、二十八歳にもなって定職についていない。
職についても我慢できずに会社を辞めてしまう。

会社の上司から、文句を言われると、すぐに怒って辞めてしまった。
工場の組み立ての仕事も、飽きがきて辞めてしまった。
辛抱がたりない性格でありながら、何か面白い仕事をしてみたい希望だけはあった。


ハローワークのデスクに座り、拓也は仕事の検索をしていた。
しかし、なかなか自分がやりたいような仕事が見つからなかった。

ハローワークを出て拓也は、ため息をついた。

「あの、すいません」
突然、拓也の後ろから声をかける男が現れた。




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