謝罪人 Kyouko スピンオフ小説
「会社に戻りたい気持ちは残ってる? 」
拓也が、リカに素直な気持ちを尋ねた。


「それは・・・・・・できるなら、もう一度、企画営業部の仕事をしたい気持ちはありますけど・・・・・・」

リカは未練があるように言う。

「わかったよ。なんとか自分が戻れるように会社に掛け合ってみるよ」

「拓也さん、そんなことできるの? 」
リカが不思議に尋ねた。

「あの会社は、うちがメインバンクで、上層部の人にも顔が利くから」
拓也は、とっさに上手く嘘をついてリカを安心させた。

「本当に! 」
リカは嬉しいそうに喜んだ。

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