謝罪人 Kyouko スピンオフ小説

⑤真実と現実

次の日。

拓也は、『サンバ製菓』の専務と会う約束ができた。

拓也は『サンバ製菓』の本社へ出向き、客間に案内された。
約束の時間は過ぎたが専務は社用のため、拓也は待たされた。


「遅れて申し訳ない」
専務が急ぐように拓也の元へやって来た。

拓也は、ソファから立ち上がり先日の仕事の礼を言った。


「こちらこそ、秋田さんのおかげで助かりました。本日は、あいにく社長は留守ですが、秋田さんには、非常に感謝しているとおしゃっておりました」

「そうですか、どうも有難うございます」

「ところで、今日は、どういったご用件ですか? また仕事の依頼の営業でも?」
専務が笑顔で尋ねた。



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