奇跡 〜ＬｏｖｅＰｉｅｃｅ〜

あたしは、気が気じゃないまま放課後を迎えた。
疲れた…
当分この状態が続くのかと思うと、ゾッとした。


真知香は、ィィ人を見つけたらしい。真っ赤な顔でニヤニヤして、ずっーとこの調子。


「真知キモイ…!」

心がズバッと言った。


「エヘッ運命の人に巡りあっちゃったんだもぉん!」

「真知香が恋をしたならあたしは、全力で応援するよ!」


「嬉しいケド、妃奈乃はあたしの好きな人に会わないで…!」


「どぅして!?」


「当たり前よ!!妃奈乃可愛いもん。紹介したら、妃奈乃にホレちゃうカモしれないじゃん!!」


「あ〜あり得るカモね!」

真知香も心も何言ってるの！！あたしは可愛いくないですッ！！！

「コイツは気づいてないから。言っても無駄だよ。」

薫風が急に話に入ってきた。


「何を気づいてないのよ!?」


『はぁ〜』


３人揃ってため息。何なの??てかひどいよ。
もう訳分かんない!!


「もう!薫風あたし一人で書類整理するから、帰ってィィよ!!」


あたしは、イライラしながら鞄を持って書類整理をするため槙チャンの元へ向かった。