奇跡 〜LovePiece〜
あたしはあの人を母だと思った事はない…
母と過ごした日々にィィ思い出なんてなかったから…最後には、あたし達に借金だけ残して亡くなった。


母の男に襲われそうになった事もある…
だから真知香が彼氏欲しいって言うのがわかんない。

「だって興味ないんだもぉ〜ん」

あたしは舌を出して、あっかんベーをし笑顔で言った。

あたしが無意識に男の人に距離を作ってしまう事、真知香もきっと知らないから…。

「開き直ったなぁ!もう!」
ガミガミ言っている真知香を無視して、玄関で靴を履きかえる。


教室に向かい歩いていると、見覚えのある姿を発見。

「あ!!心〜!」


「妃奈!おはよっ♪」


心《こころ》
高校で出来た友達。
見た目とは似合わず気が強い。クールビューティ??って感じカナ!?

学校では、
あたしと真知香、心の3人でいる事がほとんど!

「あっ!心おはよ。
ねぇ、心も彼氏欲しいよね!?」


まだ言ってるし!


「真知〜ここは女子高だよ!出会いなんてないぢゃん。先生達だって、加齢臭漂うオヤジばっか。現実を見ろ!!!」

正しく、キツイ一言が真知香に突き刺さったみたいだった。

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