俺の特別な生徒。
休み時間、数学教師の俺は数学教官室という部屋にいた。
この教官室は数学の教師だけが入れる場所だった。

コンコン
ドアをノックする音がした。

「どーぞ」

俺は無愛想に返事をする。

「せーんせっ♪」

!!!
この声は…。

ドアの方を見てみると、やはりそこには鳴瀬が立っていた。

「何しに来た?」

「え、暇だったの!」

鳴瀬はまるで俺が鳴瀬を苦手にしているのを知っているかのように微笑んだ。
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