unfinished





「うん、両方似合うなぁ〜」





私は違う方のパンツを履いて、試着室から出てきた大河内の姿を見て




腕を組んで悩んでいたら、定員さんが救いの手を出してくれた。





「両方買っちゃえばいいんじゃない?両方ともすごく大河内くんに似合ってるしさ
それに、特別に割り引きもしてあげるし」





定員さんは、笑顔でそう言ってくれたので





「本当ですか〜ありがとうございます
ほら、大河内もお礼」





とボーッとしていた大河内の手を叩いて、合図した。





「ありがとうございます」





大河内がそう言い終わると、定員さんは「あっ」と何かに気づいたらしく





「このことは、店長に内緒でお願いします」と小声で付け加えた。





もちろん私たちは、了解した。こっちもなぜか小声で






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