美しい花−先生と秘密な関係−【上】
「アザミに誘われてる?」


「うふっ。誘ってるのはアフターですよ?」




テツヤさんに笑顔が戻った。


テツヤさんは軽いくらいがちょうどいい。暗いのは似合わない。



あたしは仕事が終わるとテツヤさんとバーに飲みに行った。





「アザミ、俺離婚する」


「えっ?」





テツヤさんはあんまり自分の事を話さない。なのにこんなはっきりと言うのはびっくりだ。





「最近、別居しててな…ずっとうまくいってなかったんだ…」


「そうなんですね?」


「離婚したら俺と付き合うか?」





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