美しい花−先生と秘密な関係−【上】
こんな日が来る事は想像していたのに、やっぱり頭が真っ白になる。


電車の中ではレンもあたしも会話がない。何も分かっていないケイくんだけがお出かけだと思ってはしゃいでる。




あたしの母には親戚はいない。一人っ子だったし、両親はあたしが小学校の時に亡くなっている。


あたしは微かに記憶が残ってるくらいだ。




あたしはどうしていいか分からず、母が勤めていた個人病院の先生に連絡を入れた。



その人がお葬式などをすべて取り計らってくれた。


お葬式と言っても来る人なんかいないけど。





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