10円の魔法




「み……未来…」




そこには、塾帰りの未来がいた。



「妃乃?どうしたの…泣いているの?」





「み…みら…い………。

みぃらぁぁいぃぃぃっ!!」



未来の顔を見て、安心した私は急に涙がさっきに増してこぼれ落ちていた。







「―――…そうだったんだ……。


妃乃が幸成君にあげたチョコは、本命だったわけね」



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