10円の魔法



「…そう?」




「「うん」」



巧と声がかぶった。


巧を見ると、やっぱりいつものキラキラスマイル。




「巧の笑った顔って、こっちまで嬉しくなるんだよねっ!!」



そう言って、未来の所に駆け寄った。





――その時…――



うちは、自分の事でいっぱいいっぱいで、


巧の笑顔が曇っていた事に気がつかなかったんだ――。




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