10円の魔法







「おはよ〜」



「あ、幸成君」




―――――ドキン。


幸成は、朝とは思えない元気な笑顔で教室で飛び込んできた。



「…あ……、おはよ…」




「――――はよ」



うちには、そんな元気からは考えられない挨拶をした。





「どしたの?幸成げんきなーい」



「なんでもねー」




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