運命の人〜先生と私の10年間〜
第一章
「椿ー!!今度テニス部に新任の先生が顧問になるんだぜ。その先生、椿の学年の英語担当らしいよ。」



彼氏の瞬は3年生のテニス部のエース。1ヶ月前に学校の裏のコンビニで話かけられ付き合い始めた。




私、桜井椿は吹奏楽部。高校2年生。



お互い春休みは部活。




楽譜のコピーに職員室に行くと、瞬と初めて見る先生が話をしていた。





「椿!こないだ言った英語の先生の駒山先生だよ。」





背も高く、髪もサラサラ、顔も濃い。
スーツがよく似合う人だった。




「はじめまして。吹奏楽部の桜井椿です。」



「はじめまして。テニス部顧問の駒山義輝です。宜しくねっ。」




「俺の彼女なんだぜ!!」



急に瞬が先生に言い出した。




「そっか。仲良くやれよ」


そう言うと先生は職員室に入っていった。




「椿もう終わり??一緒に帰ろうぜ。待ってるよ」



「まだ終わらないの。これから合奏もあるから先に帰ってて」




そう言うと、瞬はちぇっと言いながら帰っていった。





これが、先生と私の初めての出会い。
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