運命の人〜先生と私の10年間〜
家に帰り、奈美の事を考える。



奈美と同じ立場になったら私も耐えられない。そう感じ瞬との別れを決意した。




直接話をしても、だだをこねられるのも分かっていた。



椿は、瞬に手紙を書いて下駄箱に入れた。



「瞬へ


私と別れてください。


瞬はやっぱり私ではなく奈美さんのそばにいるべき人です。

これからは、奈美さんと一緒に仲良くよりを戻してください。

さようなら


椿より」



意外にも椿の心はスッキリしていた。




一週間後…



瞬と奈美は一緒にいた。奈美はスゴく幸せそうな顔で笑っていた。



私はその姿をみて、なんだか嬉しくなった。



不思議ね…別れた彼が元カノとよりを戻してもなんとも思わない。



私、好きぢゃなかったんだなぁ。



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