年下の悪魔
終わりのはじまり
私、相沢ゆいは2年間付き合った彼氏と終わりを迎えた。

それは、新しい年が開けて1ヶ月も経ってないある日。

電話であっけなくフラれてしまったのだ。


「お前とじゃ無理」


覚悟はしてた。

恋人同士が盛り上がるクリスマスも、大晦日も会話なんてなかったし、手繋いでも昔みたいに彼の気持ちが伝わって来なかったから。

「…うん、わかった。2年間ありがとうね」







本当に呆気ない。

彼の優しさに甘えて、ずっとわがまま癖が治らなかった私への罰だ。

初めて心底好きになれた人。

初めて結婚を意識した人。

戻れるものなら戻りたいけど、きっともう無理なんだろうってぐらいに私は彼を傷つけたんだから。

< 1 / 205 >

この作品をシェア

pagetop