流星群~大好きなキミに~
「柚子はな、お父さんがずっと海外に単身赴任で
頼ることが出来たのは母親だけだったんだ。」
と、いきなり柚子ちゃんの話を始めた。
あたしはその話を黙って聞いた。
「だから、ほぼ母子家庭状態。
食べ物やお金に困らなかったけど
柚子はずっと孤独だったんだ。
それで、幼馴染の俺と出会って
俺を頼るようになって・・・・
でも柚子の母親は柚子の一番大きな存在だから
母親がなくなったら柚子はもう何もかも失うんだ。
だからさっきは柚子についていった。
一人にさせてごめん。」
そんな事情があったのか・・・。
「あたしは今颯太が隣にいる事。
たったそれだけで幸せなんだよ。」
「俺も奈菜が隣にいて本当幸せだよ。
・・・・だいすき。」
あたし達は何度もキスを重ね、
実感した。
あたしには颯太がいること。
どんな波乱があっても離れはしない。
そう思えた。