マイ・スペース
夜の七時に待ち合わせをして、駅のまわりをブラブラと歩いた。
何食べたい?うーん、タカは?俺は何でもいいよ。じゃぁ歩きながら決めよう。そうだね。
会話終了。
私の隣を歩く彼をチラリと見るとすごく真剣な顔をして歩いている。
多分、いつ私の手を握るかタイミングを見計らっているのだろう。
ご飯どころじゃない。はぁっと小さな溜息をついいて、やっぱり「何で付き合おうと思ったのだろう」と考えた。