運命ではない。~好き.大好き~

ひろき


『ちはる。ありがとう
俺には勇気がなかった。
ちはるはこんな俺にたまに
話しかけてくれたりしたよね
なのに俺は…俺からは
話しかけられなかった。
どうしてちはるには
そんな力があるのか
本当にうらやましかった。
実際「遊ぼう」って言われた日
ジッとしてられなかった。
でも何も起こらなくて
からかったのかなとかも思った
ちはるはすごい。
こう思ったら俺から別れたのに
今更くっつこうなんて。
俺から告白してちはるを
もっと大切にできるかとか考えたら
自信がなくて。
レギュラーにもなって
最後の大会でもあの強いと
いわれる高校にも勝っちゃって
ちはるはすごいやつに
なるんじゃないかとも考えた
なのに俺と…いいのか…』


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