drop×kiss



「姉ちゃん、夕飯どうする?」




小さい台所によりかかりながら、海が聞いてくる。




片手にはあたしが買ってきた品をレジ袋に手をいれながらさぐっている。




「あー。ちょっと体調悪いから、好きにつくって。」




まだ頭痛がひどいから、布団をしいて寝っ転がる。





 ――――― だるい…。



「姉ちゃん、大丈夫? おかゆ作ろうか?」




あたしを心配そうにのぞき込む海がすぐそばに居た。






「うん、お願い」


頭痛はするけど、食欲はあるから、おかゆを作ってもらう事にする。






もう一回だるい体を起こしながら、近くのクローゼットを開け、薬箱をあける。





冷えた熱さまシートをひやっとした感覚とともにおでこに貼る。






すーっとした感覚がなんとかズキズキした痛みを、少しはやわらげてくれた。
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