RUN&GUN
藍は少しだけ目尻を上げ、やはりくっついたまま唇を尖らす。

「失礼だわよ」

与一は笑って藍の手を借り、布団の上に座った。

「大体、藍さんだって、そういう気持ちで俺にくっついているわけじゃないでしょう」

「でも、陰間のふりしてつくづく思ったけど、やっぱりよいっちゃん以外の男にくっつかれるのは嫌だわ・・・・・・って、そうだっ!」

いきなり藍が、与一の顔の前に自分の手の平を突き出した。

「よいっちゃん! 手! 手、舐めてっ!」

「はい?」

怪我でもしたのかと思い、与一は眼前の藍の手をまじまじと見た。
特に何もなっていない。

「・・・・・・何か、妙なもんでもついてるんじゃないでしょうね」
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