RUN&GUN
「・・・・・・っつっ」
与一が飛び退り、竜胆丸から逃れる。
が、竜胆丸は、間髪入れずに距離を詰め、与一に脇差しを振るう。
先程までの形勢が逆転し、竜胆丸の攻撃を、与一が一方的に受ける形となる。
しかも、攻撃に徹した竜胆丸は、まさに玄人の本性をむき出しにした速さだ。
与一の着物に、無数の傷がつく。
「そーぉだ。確かお前は、脇腹に傷を負ってたよなぁ」
楽しいことを思い出したように笑顔で言うと、竜胆丸は、脇差しを突き出す間から、いきなり蹴りを繰り出した。
咄嗟に自ら飛んで、衝撃を緩和したが、意識がそちらに向いた瞬間に、脇差しが首筋を掠めた。
幸い深くは斬れなかったが、浅くもない。
派手に血が飛んだ。
「ぐうっ」
地面に転がる直前に、さらに追ってきた竜胆丸に、手の甲を斬られ、小太刀が手から離れる。
「ふふ。思い知ったか」
地面に手をつき、与一は不敵に笑う竜胆丸を見上げた。
脇腹の傷は、縫っていなかったらやばかったかもしれないが、おそらくまだ大丈夫だ。
だが身体中の出血に加え、首の傷から、かなりの出血をしてしまった。
量から見て、首の出血は、簡単には止まらないだろう。
ようやく風弥に飲まされた毒が抜けてきたころなのに、このままでは、出血で意識が飛んでしまいそうだ。
与一が飛び退り、竜胆丸から逃れる。
が、竜胆丸は、間髪入れずに距離を詰め、与一に脇差しを振るう。
先程までの形勢が逆転し、竜胆丸の攻撃を、与一が一方的に受ける形となる。
しかも、攻撃に徹した竜胆丸は、まさに玄人の本性をむき出しにした速さだ。
与一の着物に、無数の傷がつく。
「そーぉだ。確かお前は、脇腹に傷を負ってたよなぁ」
楽しいことを思い出したように笑顔で言うと、竜胆丸は、脇差しを突き出す間から、いきなり蹴りを繰り出した。
咄嗟に自ら飛んで、衝撃を緩和したが、意識がそちらに向いた瞬間に、脇差しが首筋を掠めた。
幸い深くは斬れなかったが、浅くもない。
派手に血が飛んだ。
「ぐうっ」
地面に転がる直前に、さらに追ってきた竜胆丸に、手の甲を斬られ、小太刀が手から離れる。
「ふふ。思い知ったか」
地面に手をつき、与一は不敵に笑う竜胆丸を見上げた。
脇腹の傷は、縫っていなかったらやばかったかもしれないが、おそらくまだ大丈夫だ。
だが身体中の出血に加え、首の傷から、かなりの出血をしてしまった。
量から見て、首の出血は、簡単には止まらないだろう。
ようやく風弥に飲まされた毒が抜けてきたころなのに、このままでは、出血で意識が飛んでしまいそうだ。