遠くの空に。
『もしもし?かのん?』
『うん。鈴夏?どしたぁ?』
あたしは、机の上に開きっぱなしになっていたノートを閉じながら、電話に出た。
『かのんはさー、龍騎の事どう思う?』
突然の事で、机にあった飲み物を溢しそうになってしまった。
『りゅ…龍騎くんの事かぁー(笑)良いんじゃない?直球に…す…ストレートに思った事とか言いそうだし、モテそうだし↑』
『ならさー、龍騎に話しかけてやってくんないかなぁ?笑』