遠くの空に。
でも、俺もかのんもそのことに関して鈴夏に質問することはなかった。
本当はここで、つっこんでおいた方が良かったのかもしれない。
『お待たせ♪あれ?じぃやはまだ?』
『じぃやって?』
鈴夏の言葉に、俺とかのんは首を傾げた。
まさかじぃやが家にいるなんて、俺には想像もつかなかったから。
じぃやは、それからすぐにやってきて、ケーキを頼んでいたと嬉しそうに話したあと、
『じぃやと呼んでください。』
とこちらに向かって、頭を下げた。