遠くの空に。
『相手?』
『うん。あんたは、あのモデルでしょ?かのんは、何かイケメンの……とにかく、メチャクチャ仲良さそうだったから、あんたといる頃からの知り合いだったのかな?って思ったんだけど。』
『いつ見かけた?』
『確か……去年のクリスマスイブ。』
『何か…ありがとう。』
『いえいえ。』
かのんと離ればなれになってから、大輔が俺にあの紙を渡して以来、これが周りからの初めての情報だった。
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