スノードロップ
それにしても尚人に
悪いことしちゃったな…



今日の事は周と
私だけの間で
止めておかなきゃ…

ごめんね―…尚人…。


ベンチの背に
もたれながら
真っ青な空を見上げた。


これが現実なら
どんなに幸せなんだろう


今見ている景色も
私が今ココにいる事も
全て現実だったら―…



そんなことを考えて
いると周が戻ってきた。



「はい」


キンキンに冷えた缶ジュースを
私に差し出す。



「ありがとー!やっぱ
冷たいのが一番!!」



「……お前さー」


プシュッとジュースの缶を
開け私の隣に
腰かけながら言う 周。



「なに??」



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