クラウピア 〜雲の上の国の物語〜
『わかった。やれるだけのことはやってみる。』
『ホントに!?』
『ああ。役に立てるかはわからないけど。』
『ありがとう。』
 ナナは走っていく。

言っちまったよ…

でも…

後悔はしてない。

がんばる価値はある。

『コウ様。』
『うわぁっ』
 いつの間にか、執事のクスノキがいる。

俺は驚いて腰を抜かす。

『すみません。驚かしてしまって。』
『いや、いえ。大丈夫です。』
『あんなに元気なナナ様を見たのは久しぶりです。』
『へ?ホントに?』
『はい。アルベルトがいなくなってからは、プツンと元気がなくなってしまったんですよ。でも、あなたを連れてきてから、雰囲気が変わったというか、なんというか…』
『…そうですか。』
『ナナ様をよろしくお願いします。』
 執事のクスノキはいなくなった。

そういや…

いつから聞いてたんだよ。

あの野郎は。

『ふぅ。』
 元気がなかった?

とてもそんな風には見えない。

むしろ、すごく元気そう。

どんなことかあっても。

そんな印象を受ける。

ただ、

もし、

そうだとすれば、

やっぱり、ナナは…

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