あなたとわたし 魔法と呪い
「…全員揃ってるかー?」
平岡がきて声をかけた。
「志賀がいませーん。」
「あーあ。あいつは今日はこねぇーよ。」
…まただ…
平岡は…志賀のことはなんでも知ってて…
いっつも見てて…
絶妙なタイミングで助けにいく。
俺が一番できない…
絶妙なタイミングで……
「ええっー。
今日は志賀のために開いたのに…」
そんな声が聞こえてきた。
そうだ。
あいつが一番頑張った。
あいつがここにいなきゃ。
「…そうだな。
志賀…頑張ってたし。
でも…だからこそ今日は…休ませてやろう」
…また…そうやって…絶妙なタイミングなんだ。
「お土産…お土産かってってやろ。
志賀…絶対喜ぶから。」
…それだけ…それだけ言って、俺は目を伏せた。
あいつの笑顔が浮かんだから。