あなたとわたし 魔法と呪い


結局インターハイにはいけなかった。


県大会6位。


私なりには頑張ってきたものの、やる気のない部員に経験のない顧問。


練習の質も量も明らかにどの県内強豪校よりも劣っていた。


正直、私みたいな奴が全国なんて…他校をバカにしてるにもほどがある。

と思った。

去年は千李さんがいて、来年は全国に行ける。
そう思っていた。

千李さんは学校でただ一人、去年全国まで行った。

千李さんは必ずクラブにきてたから…あの頃は今より大分よかったんだ。


それを…全国目前で気付いた…

悔しくて、悔しくて、泣き続けてたら、翌日、腫らした目を平岡先生が気付いた。


幹斗くんが気付いてくれなかった私の異変に、結局気付くのは…いつも平岡先生。

< 191 / 454 >

この作品をシェア

pagetop