あなたとわたし 魔法と呪い


「どっどうしたの?」
ってかここどこ?

ってか今何時?


「今…何時?
ここ…どこ?」


「病院…今…7月10日の…午前8時。

お前…3日寝てた。」

ハァッ?3日?どおりですっとしてる分けだわ…ってんなとこじゃなくて


「恵子…プールに上がってすぐにもどして、そのままプールに落ちた。

意識なくて、心臓とまって…ほんとに一時やばかった。

俺…大混乱。混乱しすぎて、『付き合ってる』って言った。」

心臓とまった?
えっ?誰が?


「付き合ってる」って…言ったの?
えっ?うそ?


「泣くわ、喚くわ、殴るわ、蹴るわ。
『連れてけ!』って。
志賀を救急車に乗せるとき…」

後ろから平岡先生が顔を出した。


「つーくんが『覚悟してこい』なんていうからでしょ。

おはよ。ねぼすけ恵ちゃん。」

その後ろから那智さんまで来てくれた。

「那智さん。
ご無沙汰してます。元気でしたか?」

「病人が人のこと心配しないで。

しかも私、毎日きてて全然ご無沙汰じゃない。」


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