あなたとわたし 魔法と呪い
13.魔法と呪い〜Section5〜

[恵子Side]


結局。目覚めたその日に病院から追い出され、お会計によってくれた…お父さんとお母さんの態度は真逆だった。


お父さんは「付き添いありがとう
じゃあ」と超早口で言いながら幹斗くんから私を引き離した。

お母さんは「せっかくだからうちでご飯食べてきなさい」
とニコニコ笑ってた。

幹斗くんは…お父さんに睨まれてるのに気付くと私が疲れてるから帰ると。

そんな幹斗くんを離すわけない、お母さんは「じゃあ送ってくわ。乗りなさい」と無理矢理後部席に私もろとも押し込んだ。



「明日…俺は学校行くから。終わったら…会いにいく。
ちゃんと、食って、ちゃんと寝ろ」

そう言って家の中に入っていった。
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