Real Love...?





『着いた。』







翔くんのメールを見ると
私は急いで外へ出た。






「春、どうした?」



翔くんの顔を見ると
余計に涙が溢れてきた。




「翔くん……。」




私は何も言えず
泣いているだけだった。






翔くんの家に着くと
泣いている私の手を
部屋まで引いてくれた。






部屋に入ると翔くんは
泣いている私を何も言わず
優しく抱きしめてくれた。





「…翔くん。」



「泣けよ。
ずっと傍にいるから。」



「…ありがとう。」






そして私は
たくさんの涙を流した。





* * * * * * * * * * * * * * *






涙が止まると
私は全てを話した。









「そぉだったのか。

俺はお袋だけだから
親父ってどんなもんか
よくわかんねぇけど、
春の親父さんは春のこと
本当に大切に思ってるんだな。」



「そぉなのかな。

でも心配してくれてたのは
ちゃんとわかってたの。

なのに私、お父さんに
あんなこと言っちゃって……。」



「何かいいな。

家族で喧嘩って
俺したことないから
なんかそういうの
ちょっと羨ましいよ。」



「そっかぁ…。

良いのか悪いのか
よくわからないけどね。」


「たまにはぶつかるのも
悪くないと思うけどな♪


じゃぁ話しに行くかっ!」


「……うん。」



「俺は家の前で
待ってるから安心しろよ♪」



「うん♪」





* * * * * * * * * * * * * * *
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