Real Love...?






「翔くん、私
こんなにお金ないよ。」


「大丈夫だって♪
俺からのプレゼント。」


「ダメだよ!」


「そういうとこ頑固だよな♪」


「頑固じゃないけど…
せっかくのペアリング
だから二人で買いたい。」


「大丈夫だから。
たまには頼れよなっ♪」


「うん…。ありがと。」






すると店員さんが
箱を二つ持ってきた。



「こちらですが、
サイズの確認をお願いします。」





翔くんは私の手に
指輪をそっとはめた。




「ぴったりだな♪」


「翔くんもつけてあげる♪」





私もそっと
翔くんの手に
指輪をはめた。




「これでいいです。
この二つ買います。」



「ありがとうございます。」








支払いを済ませると
指輪をしたまま店を出た。



そして私たちは車に乗ると
あの公園へと向かった。





* * * * * * * * * * * * * * *





車を降りると
公園のベンチに座った。







「翔くん、ありがとう♪」


手を広げて翔くんに見せると
翔くんも手を広げた。




「あぁ。

女に指輪買ったの初めてだ。」


「そうなの?」


「うん。
春が初めてだよ。」


「やったぁ♪
翔くんありがとぉっ!」




私は翔くんに抱き着いた。




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