Real Love...?





それからどうなったのかは
全く覚えていなかった。









ただ、目を開けると
私は道の端で倒れていた。








「あれ…私……。」






周りを見ると
ヘルメットをつけた人が
誰かの体を揺すっていた。





「おいっしっかりしろ!」












私は目を疑った。













そこに倒れていたのは
紛れも無く翔くんだった。












「おいっあんた!
救急車呼んでくれ!」









おじさんの声で我に返ると
私は携帯を取り出した。







プルルル







「もしもしどうされましたか?」


「あの、事故で…翔くんが…」


「事故ですね。
どこの場所かわかりますか?」


「翔くんが…翔くんが……。」








するとおじさんが携帯をとった。



「あんた、
ちょっと変わってくれ!」








私は恐る恐る
翔くんに近づいた。












目を閉じたまま
動かない翔くん。









「翔くん…起きて…。」










目から溢れる涙。










私は何が起きたのかわからず
ただ泣いているだけだった。






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